日本の車が世界の市場で脚光を浴びる1980年代頃から新車のみならず、中古車も世界の市場で注目を浴びるようになってきました。現在日本には7000万台を超える車があると言われていますが、これらの全てはいわゆる中古車であるわけです。
当初は日本の貿易商達がひっそりと行っていた中古車の輸出は、現在パキスタン人などの東南アジアの貿易商達が数多く参入する国際色豊かなビジネスになっています。まだまだ有望なこのビジネスの概要についてお知らせして、元気のいい、志の高い日本の貿易商が多数輩出してこのビジネスが正しく発展してゆくことを願ってやみません。
中古車輸出の概略
このビジネスの流れの概略を説明してあります。
中古車海外バイヤーの探し方
このビジネスにおける、中心課題になると思いますが、輸出の業者たちが良く使う手をお教えします。
中古車の仕入れの仕方
昔は各メーカーの業販、モーター屋(よく何々モーターと言った看板で修理のサービスをしていた車屋さんの事です)、卸商などが中心でしたが、近年あちこちにオークションが整備され、中古車の流通の70%以上を占めるようになってきました。
特に一般の乗用車、4駆、RV車などはその殆どはオークション経由で取引されています。従って、ビジネスとして取り組むつもりの方はどうしてもオークションのお世話になる必要があります。
船積み、税関、輸出手続き
初めのうちは、専門の業者に依頼したほうが良いかもしれません。少なくとも、月に20〜30台くらいのうちはそのほうが神経が疲れません。おそらくこの船の業界は、日本の産業のうち、もっとも保守的で旧態依然とした業界で、お役所もびっくりと言ったところでしょう。
車の専用船は、トヨタ、日産など大手の新車を運ぶために建造され、そういった大手の補助を受けていることも影響しているのでしょうが、小口の中古車の輸出などには実に生意気な態度です。
停船料金が高いこと、いつまでも旧港湾荷役の規制に縛られ、世界の常識である24時間荷役に道を開けないことなどの弊害と相俟って、日本の港が世界の各地で、敬遠され、ハブ港としての役割をシンガポール等の他の東南アジア諸国に奪われるのは仕方が無いことかもしれません。
主要港への海上輸送運賃
日本の港から世界の主要な港までの運賃を掲載しています。これらの運賃は頻繁に変わりますし、国際情勢や油の事情などでも変化しますので、一応の目安と言うことで現実の商談の際には必ず船会社の確認を取ってください。
主要港への海上輸送出航予定表
日本の港から世界の主要な港までのSHIPPINGのスケジュールを掲載してあります。このスケジュールも頻繁に変わります。殆ど一週間もせずに変わりますし、事前に2〜3日延期したりなどはしょっちゅうです。船会社への最終確認が必ず必要になります。
日本中古車輸出業協同組合
1995年、日本中古車輸出連合会として約60名の輸出業者で発足しました。その後、1997年に当時の通産省の正式認可を受けて、法人格を有する日本中古車輸出業協同組合が設立されました。
2003年時点で約130名の組合員になり、盗難車に関する国際会議や、リサイクル法の制定に関しては、意見を具申する機会を与えられたりするようになり、一定の社会的な認知をいただけるようになって来ました。
時々誤解されるのですが、素人の方が、組合に入ることで仕事を教えてもらえるのではないかと勘違いされることです。あくまでもプロの集団ですので、世間話の範囲を超えないノウハウの開示はあるかもしれませんが、ビジネスの核心の部分はそれぞれの会社の極秘に属することですので、期待するほうが無理というものです。
中古車輸出トラブル情報
本当はもう少し情報が集まると思っていましたが、思ったほど集まりませんでした。
理由としては:
・過ぎてしまったことにこだわっていても時間の無駄である。
・会社の恥である。
・今係争中なので、相手を無駄に刺激するような情報の開示は望ましくない。
・払ってくれるかもしれないので、荒立てたくない。
・面倒くさい、情報を送ってもお金を取れるわけではないだろう。
等などでした。
しかし、何も知らない人にとっては大変参考になる情報だと思いますので、覗いてみてください。
盗難車情報などへのリンク集
中古車の輸出による利益が各国のテロの活動資金になっているのではないかということで、組合にも、捜査の協力の依頼があったそうです。日本人だけのマーケットであったときには決して起こりえない現象です。
湾岸地域、東南アジア地域には、盗難車の市場が常設されていたり、偽造の抹消書類も出回っています。物騒なビジネスになったものです。
